家で葬儀を行いたいと考えるのであれば、自宅葬の流れを知っておくことが大事です。
ご臨終後は葬儀社への連絡を行った後に、ご遺体を自宅に搬送します。
自宅に安置した後は葬儀社との打ち合わせを行い、通夜式を迎える準備を行うことになるでしょう。
通夜式の当日は納棺を行い、祭壇の設営を行ってから式を行います。
式の後には通夜ぶるまいという飲食の席を設けて終了となることが多いです。
葬儀と告別式の当日はお坊さんに読経を行ってもらった後に、出棺と火葬、お骨上げをします。
精進落としを行った後で自宅の設置物を片付け、遺骨を安置すれば葬儀の終了となるでしょう。
基本的にはこうした流れで自宅葬を行うことができます。
葬儀場で行う場合との違いは、通夜や葬儀を行う場所が自宅であるか葬儀場であるかの違いだけです。
大体の流れは同じですが、自宅にご遺体を運び込むタイミングや設営を行うタイミングなどを事前に確認しておくと、スムーズに実施できるようになります。
賃貸物件で自宅葬を執り行える条件
賃貸物件で自宅葬を執り行いたいのであれば、2つの条件を満たす必要があります。
まずは棺の出入りができるというものです。
葬儀会場には棺を運び入れる必要があるので、これが不可能な場所では行うことができません。
賃貸物件の場合はエレベーターや階段に十分なスペースがない、玄関が狭くて運ぶことができないという問題が起こりやすいので、事前に棺のサイズを確認して通ることができるかどうか確認しておく必要があります。
次に、室内に祭壇の設置場所と参列者の入る余裕があることが条件です。
部屋数が多かったとしても、1つずつの部屋が狭ければ祭壇を設置することができない、参列者が入ることができないという問題が起こる可能性があります。
賃貸物件であったとしても、室内に十分な広さがあれば問題なくお葬式を行うことが可能です。
自宅葬を実施したい場合は、これらの条件を満たせるかどうかきちんと確かめておくことが大切だと言えます。
自宅葬を行うときの注意点
故人や遺族の強い希望で自宅葬を行いたいと考えるかもしれませんが、賃貸物件で自宅葬を行うのであれば注意点まで知っておくことが大事です。
賃貸物件の場合は、あらかじめ大家さんから許可を得ておく必要があります。
賃貸物件を管理している大家さんの中には、部屋にご遺体を運び入れてほしくないと考えている人もいるので要注意です。
事前に聞いておかなければ後から大きな問題に発展してしまったり、準備を始めたのに自宅で執り行うことができなくなったりする可能性があります。
大家さんに確認しておくと同時に、他の住人にも自宅葬のことを知らせておくことが大事です。
葬儀会社のスタッフや参列者が出入りするわけですから、同じ物件に住んでいる人に影響が出てしまう可能性もあります。
実施する前に自宅で葬儀を行うことを伝え、迷惑をかけるかもしれないという謝罪を行っておくことで、途中でクレームが出てしまうようなトラブルを避けることができるでしょう。
賃貸物件で自宅葬を行う前には細かい確認が必要
賃貸物件に住んでいる場合でも、自宅で葬儀を行える可能性があります。
ですが、建物の広さや搬入経路などの条件によっては実施が難しいこともありますし、大家さんの反対を受ける可能性がないとも言えないです。
家族とのお別れを慣れ親しんだ自宅で行いたい、故人が家で葬儀を行うことを希望しているという場合は、あらかじめ自宅葬に関して細かく確認しておくことが大切だと言えます。
家で行う場合の流れから、賃貸物件ならではの条件や注意点をチェックしておくことが大事です。
入念に準備を行っておかなければ、不要なトラブルを招く可能性もあります。
大切なお別れの時間を台無しにしてしまうことがないようにするためにも、実施できるかどうか細かく確認しておくようにしてください。
葬儀会社のスタッフに相談することもできるので、スタッフに相談しながら賃貸物件でも自宅葬が実施できるかどうか調整していくことが重要だと言えます。
自宅葬を賃貸物件で行いたいと考えているのであれば、お葬式の流れから賃貸物件で執り行うための条件、注意点をきちんと確認しておくことが大切だと言えます。
一軒家で行われるイメージが強い自宅葬ですがマンションやアパートでも行うことができるので、賃貸物件でも自宅葬を諦める必要はないです。
けれども、葬儀場で行う場合とは違ったポイントがあることに注意しておく必要があるでしょう。
詳しい内容を知った上で、スムーズに自宅葬を実現することができるようにしておくことが大切だと言えます。