移動火葬車とは?悪徳業者に騙されないためのトラブル回避術

移動火葬車とは、車内に備えた火葬炉で荼毘にふすペット向けのサービスです。ペット火葬車や訪問火葬車とも呼ばれており、その場で遺骨を受け取れるため、利用者が増えています。ほとんどの業者は、飼い主やペットのことを親身に考えてくれますが、暴力団と関係のある業者も参入するなど、支払った料金が犯罪に使われる可能性も指摘されています。ここでは最愛のペットとの別れの時を台無しにしてしまう、悪徳業者を避ける方法を探っていきましょう。

ペット葬儀だとかでお寺と連携している業者は大仰な儀式をするらしいですが、わたしたちにはお線香やお坊さんは不要なので、ネットで調べて、移動火葬車というのを頼みました。家までやってきて、お骨にして返してくれます。埋めなくてよかった。これならどこにでも一緒にもってゆけます。離れて暮らす子どもたちにもと、ペンダント型のカプセルも二つ作ってもらいました。小さな小さなしっぽの骨と歯と爪が入っています。

https://subsites.icu.ac.jp/people/morimoto/Lineage/Dusty.html

6万円が40万に!?法外な料金請求

依頼の電話やメール、ホームページなどで確認していた料金を遥かに超える請求されたというトラブルも珍しくありません。火葬炉に亡骸を入れたとたん態度が豹変し、当初の料金6万円から骨壷代金やオイル料、あるいはお布施などと理由をつけ、40万円も請求されるというトラブルも報道されています。高圧的な態度で迫ってくる他、ペットの亡骸を人質に取られているため、断るに断れず、業者の言いなりに支払ってしまうケースもあるのです。このような場合は、依頼したときの電話やメールで確認した料金以上を支払わないようにします。しつこく迫ってくる場合は、会話内容をスマホアプリで録音したり、警察に通報してください。

業者と連絡するときは、サービスと料金に加えて業者の住所、火葬する場所や周囲への配慮、遺骨の受け取り方も確認しておきます。記載されている住所を検索して看板の有無を確認しましょう。住所が記載されていなかったり、住所のある建造物に会社や看板がない場合は、依頼しないようにします。検索やSNSなどの口コミも役に立ちます。

火葬の熱は1000℃!熱風や異臭のトラブルも

火葬中のトラブルもあります。主にミニバンやワゴン車あるいは軽トラックに、火葬炉や燃焼させるための燃料タンクを積載しています。ペットのサイズによって違ってきますが、火葬中には最大で1000℃ほどの高温になり、車体そのものも高い熱を持つため、フェーン現象のような熱風が生じることもあります。加えて火葬中の異臭が周囲の住宅や施設に流れ込んだり、燃焼時に生じる有害物質がそのまま周囲に垂れ流しているといったトラブルも報告されています。

悪徳業者を回避するために、あらかじめ火葬場所を確認しておきましょう。火葬する場所としては、業者が所有する土地であることが最も良いです。もし道路や公共用地(公園や駐車場など他)、第三者が所有する空き地を利用する場合は、違法行為の可能性があります。日本では道路で営業する場合、警察の許可が必要です。近隣住民や施設などを危険にさらさない移動火葬車の場合は、自社所有の土地で荼毘にふしています。

火葬すらしない!動物遺体遺棄

飼い主にとって最もやりきれないのが、荼毘にふすはずのペットの亡骸を遺棄されてしまうことです。2010年4月8日、埼玉県で24年の歴史を持つペット葬儀会社による動物遺体遺棄事件が報道されました。このような悪徳業者の中には「しっかりと火葬する」、「荼毘にふす」と説明しながら、実際には山林や河川敷などに亡骸を遺棄し、依頼主には何らかの小動物の骨をペットの遺骨として返却していたのです。実に1000頭以上もの依頼を受けていたといいますから、悲しくなるばかりです。

このようなトラブルを回避するには、火葬の終了案内報告や火葬証明写真、あるいは遺骨を拾わない場合の埋葬証明書を発行していることを確認しましょう。一般的な火葬の終了案内報告としては「○○月○○日○○時○○分に火葬終了」になります。また火葬証明写真は、火葬中の様子をビデオ撮影をしたり、写真を残します。いずれも移動火葬車に欠かせないものです。

それいるの!?高額供養グッズの押し売り

それいるの!?高額供養グッズの押し売り

大切な家族を失って落ち込んでいるところを狙って、高額な供養グッズを売りつけてくる悪徳業者もあります。フォトフレームやアクセサリー、キーホルダー、数珠やミニ骨壷など他を執拗に売りつけようとする業者もいるのです。また悪徳業者ではありませんが、営業精神の強いスタッフが積極的に売り込んでくる場合もあります。ろうそく立てと香炉、おりんをまとめた自宅供養セットからペット用仏壇の購入をすすめるなど、営業優先的な姿勢を感じてしまうかもしれません。

必要ないのに供養グッズを提案されたら、はっきりと断ることをおすすめします。もちろん亡きペットのためや、思い出のために必要だと感じたら購入しても良いと思います。移動火葬車に依頼する際は、予算限度を定めておくのも良いでしょう。大切なペットのために、何かしてあげたいと思うのは、家族として当然の感情ですが、これからの生活のことも考えておかなければなりません。

まとめ

移動火葬車の利用が広がるにつれて、悪徳業者によるさまざまなトラブルも報告されています。スタッフの接客がずさんといった小さなものから、法外な請求や近所トラブル、動物遺体遺棄など大きなものまで幅広くなっており、移動が奏者を利用するときは慎重な検討が求められます。大切なペットを亡くすと心が落ち込んでしまいますが、気を強く持って業者選びをしてください。迷ったときは、自治体の斎場にペット火葬について相談しても良いでしょう。

0葬がニューノーマルに。近年増えている葬儀とお墓への新しい考え方とは

インターネット上ですが、最近大変に驚かされたことがあります。自分が天国に召されてもお墓は必要ないと考える人が増えているそうです。そのことを端的に0葬と称しています。今までそのような考え方を聞いたことがないので大変驚かされました。しかしながらここでは、お墓を作る本当の意味と、そうすることによる問題点について突き詰めて考えておくことが大切でしょう。そうすることによってお墓の大切さを再認識することになるのかもしれません。

コストの面で遺族家子孫に負担がかかりません

0葬という、かつて見たことのないような方式にすることによって得られるメリットも大きいです。当たり前ですが、天国に旅立たれていった故人には子供や孫がいるでしょう。そういう人たちに、できるだけ経済的負担を与えないようにしたいという尊い願いから発せられています。

このような考えであれば、0葬の方式も、積極的に取り入れられるべきです。なぜならば、その考え方が、天国に召されていった故人の優しい想いから発せられているからです。このような場合に限り、家族で0葬の方式を採用することができます。

ここは慎重な判断をしなければなりません。0葬にすることにより、周りに与える影響も考えなければなりません。お墓は作らないにしても、葬儀自体だけは出来る限り立派なものにするのが良い事だとされています。

結局大切なことは、お金のことを考えるよりも、人間の気持ちや心を中心にして、最後の決断をするということではないでしょうか。

葬儀をできるだけ安上がりに済ませるためには

葬儀を安上がりに済ませる典型が家族葬ではないでしょうか。家族葬の考え方が生まれたのは、できるだけ葬儀を安く済ませたいからに違いありません。ですがその考え方は根本的に間違っています。

家族葬は、他人を交えないで、家族だけでしめやかに天国に旅立たれていった故人を送りだしたい時だけに認められます。ただ単に葬儀の費用を節約するだけの家族葬には大きな抵抗があります。

家族葬にすることによって、家族が団結できるようなものが理想的です。お金を節約するだけが目的の家族葬では、先行き行き詰ってしまいます。そうではなくて、天国に召されていった故人を、心から慈しむことがとても大切です。

そういった本格的な家族葬ならば、お金をかけない家族葬も許されるというものです。一番大切なのは人間の気持ちですから、心に真実がなければ意味がないということになります。天国の故人も笑顔で見てくれるような、規模の小さな家族葬は、ある面では理想的であるということができます。

生前からしっかりとした準備をしておくことが大切です

生前からしっかりとした準備をしておくことが大切です

もしも自分が、子供や孫たちにできるだけ経済的負担をかけたくないと考えるのであれば、生前から0葬の準備をしておくことも大切ではないでしょうか。生前にしっかりとした準備をしておくことで、残された家族が安心して0葬にすることができます。

今までの長い間の習慣で、日本では先祖が眠っているお墓は遺族や親族で管理するのが当たり前となっています。そして一番負担がかかるのが長男ということになります。長男が家督相続をすることは、江戸時代に徳川家康により、それが決められました。

しかしながら今の現状をつぶさに観察してみると、少子高齢化という大きな問題があります。そのため家族自体が小さなものとなってしまっており、まとまった資金を捻出することもなかなか難しくなっています。

子供や孫に大きな経済的な負担がかかってしまうとなればどうでしょうか。それだけで、安心して天国に旅立つ事も出来ません。そうであれば前もって0葬を考えていくのも、ひとつの大切な道であると考えます。

お墓に対する価値観が多様化してきています

昔から家族にとって一番大切なのは、その家のお墓です。昔の家族は大家族制度でしたから、ひとつの家族の中で、さまざまな役割分担をすることができました。ところが今は少子高齢化の時代ですから、家族も小さな核家族となってしまっています。

このような状態では、葬儀のときの役割分担さえも難しくなります。そして長男には相変わらず大きな役割が与えられていますので、長男というだけで、大変な思いをする人たちも数多く見受けられます。

少子高齢化の時代には、もはや江戸時代の徳川家康の考え方は通用しません。そもそも時代の考え方というものは、時の流れに従って、さまざまに移り変わっていくのが当たり前です。家族が小さくなって核家族化しているというのであれば、それにふさわしい対応をしなければなりません。

このような時代の背景で、0葬が考えられているということではないでしょうか。それは、ただ単にお金を節約するということだけではありません。その背景には、残された子供や孫たちに対する深い愛情が感じられます。

まとめ

お墓はもはや必要でないと考えられる人たちが続々と登場してきています。ただ単にお金を節約するのが目的であれば、これほどつまらないものはありません。実はそうでは内容です。0葬の背景には、これから天国に旅立たれていく人の子供や孫たちに対する強い愛情があることに間違いはありません。そういうことであれば、0葬という考え方も社会的に定着していくのではないでしょうか。一番大切なことは、お金ではなくて人間の心であるということです。合掌。