葬儀は厳粛でしめやかなイメージがあるので、楽しくて賑やかなお葬式を行うことは不謹慎だと考えている人もいるかもしれません。しかしながら、故人が明るいお葬式を希望するケースも増えていますし、遺族が明るく故人をお見送りをしたいと考えるケースも多くなってきています。楽しいお葬式の全てが不謹慎だと言うことはできないです。お葬式で後悔したくないと考えているのであれば、あらかじめ葬儀がどうあるべきか知っておくことが大切だと言えます。
楽しいお葬式を希望する人は多い
近頃は、楽しいお葬式を希望する人が増えています。エンディングノートや遺言書で自分のお葬式は暗いものにならないようにしてほしいと考えを伝える人も増えていますし、最後のお別れのときには明るくお見送りをしたいと考える家族も増えつつあることを知っておくべきです。ですが、死は悲しみや虚無感、喪失感などを与えるものなので、笑顔や笑い、盛り上がりとは切り離すべきだと考える人も多いと言えます。古い時代は厳粛でしめやかな葬儀を行うべきだとされていましたが、時代が変化するにつれて明るいお葬式を取り入れるケースも増えていることを知っておくと良いです。ただし、希望する人が増えているからと言って、全ての参列者がこういったタイプの葬儀に納得しているわけではありません。そこで、楽しいお葬式を実施することを検討している場合は、具体的な事例や明るい葬式を行う上での注意点を知っておくことが大切だと言えるでしょう。
楽器を演奏したり音楽をかけたりする葬儀もある
明るい葬式の例としては、まずは楽器の演奏をあげることができます。三味線を行っていた故人の葬儀で弟子が1曲披露した、ギターが好きだった故人のためにバンドメンバーが演奏をしたという例もあることを知っておきましょう。実例を参考にしてみると、激しい曲やロックであったとしても、故人のことを考えた選曲や演奏であれば受け入れられるケースが多いと分かるはずです。BGMに葬儀場で用意された以外の楽曲を流す葬儀もあります。しめやかな曲ではなかった場合でも、故人が生前愛していた曲であれば、演奏のときと同じように参加者から受け入れられるケースが多いです。他にも、飾りつけを故人の趣味に合わせたものを選択するという工夫を取り入れるケースもあります。実際に楽器を演奏したり音楽をかけたりするお葬式も少なくないと言えるので、楽しいお葬式を実現することは不可能ではないということを知っておくと良いでしょう。
何が不謹慎にあたるのか
楽しいお葬式を行うケースは増えていますし、実際に受け入れられているケースも増えています。けれども、明るい葬儀の全てが許容されているというわけではありません。こうしたタイプの葬儀を行いたいのであれば、何が不謹慎であるのか知っておくことが大切だと言えます。たとえば、明るく楽しいものにしたいと思っても、お酒を飲んで参列者が騒いでしまうような葬儀は批判されるはずですし、故人のことを蔑ろにするような内容の葬儀も不謹慎です。アップテンポの音楽や拍手、笑顔などのある葬式は受け入れられつつありますが、明るいと不謹慎であることをはき違えてはいけません。また、何が不謹慎だと考えるかは参列する人物によって異なります。伝統を大切にする人であればしめやかではない音楽をかけることもマナー違反だと考える可能性があるので要注意です。事前に参列者の性格や考え方を考慮しながら、何が不謹慎であるのかじっくりと考えておくことが大切だと言えます。
故人の願いが優先できる葬儀内容を考えよう
明るい葬儀を受け入れる人は増えているfものの、実施するにあたって不謹慎だと思われることがないかどうか考えることも大切だと言えます。もしも、音楽をかけたり演奏を行ったりする楽しい葬式にしたいけれど、受け入れてくれない親族や参列者がいることが予想される場合は日程を2日に分けることも可能です。家族だけで故人が希望するような葬儀を行い、他の人が参列するときには一般的な内容にしておくという方法を選択することもできます。色々な手段で葬儀内容を考えることはできますが、故人の願いが優先できる葬儀内容に決定することが大切だと言えるでしょう。近頃は柔軟に対応してくれる葬儀会社が増えているので、葬儀会社のスタッフと相談してみることもおすすめです。じっくりと実施内容を考え抜くことによって、参列する人から不謹慎だという声やクレームが出ないような明るいお葬式を実現できるようにしておくことをおすすめします。
まとめ
故人が希望する場合や、遺族が明るくお見送りをしたい場合は、明るいお葬式を実施することもできます。それでも、みんながみんなこういったお葬式を受け入れているわけではないので、事例や注意点を知った上で実施を検討することが大切です。事例や注意点を確認しつつ、故人の希望を優先することができるような内容を考えていくことが大事だと言えるでしょう。ハッキリとした正解がないことなので、故人の希望と参列者の考え方の両方を考慮した上で決めていくことが大事です。